【LADYLIKE】雨ニモ負ケズ

今日はうっかり傘を持たずに外に出た時に
雨に濡れてしまいました。
アンゴラのコートが…
ウール混ですが。

ウールは「呼吸する繊維」
と言われています。
人間の髪の毛でいうところの
キューティクルがあって
(スケールと呼ばれています。)
外気の湿度によって
閉じたり開いたりするのです。
だからウールの肌着を着ると、
人が熱くなって体から
蒸気の汗がたくさん出てくると
スケールを開いて汗を吸い、
体の周りが乾燥してくると
吸収した蒸気を出します。
だから体の周りは快適。
昔、登山チームが遭難した時に
助かった一人だけが
ウールの肌着を着用しており、
亡くなった他のメンバーは綿の肌着だった、
という話はよく教科書に載っています。
今は新素材が開発されているので、
ウール以外にも
肌着に良い素材はありますが。

そんなわけで、ウールは高湿度下では
湿気を吸収して膨らみます。
すると服の表面がぼこぼこすることも…
今は乾燥している季節なので
作っているジャケットは
まだきれいですが、
せっかく時間をかけて
アイロンワークを施したのに、
翌日見てみると縫い目が波打っている、
なんてこともあります。。。

でもロンドンの人はちょっとした雨では
傘をささないんですよね?
スーツの聖地なのに。
ヨーロッパは乾燥しているから
気になるほどではないのでしょうか。
だから「サマーウール」というものがあるし、
夏でもジャケットを着ていられるのです。

日本の夏は高温多湿なので、
着ている方も大変だと思いますが、
作る方も、そんな環境下でも
美しく見えるように作るのは
なかなか大変。
中には高湿度下の部屋を用意して、
そこで作っているメーカーもある
と聞きます。

スーツやジャケットにこだわりのある方は、
風通しの良いところに1,2時間吊るして
湿気をよくとってからクローゼットにしまい、
クローゼットの中も
よく乾燥させてくださいね。