【LADYLIKE】見せる下着としての長襦袢

昨日もらってきた長襦袢の
サイズを確認するために
羽織ってみました。
着丈がちょっと短い気がするけど、
まあOKかな。

長襦袢の丈で意外にポイントになるのは
袖丈です。
着物の場合、外に着る長着と
内に着る襦袢が同じ形をしているのですが、
袖丈には確か3種類あって、
それらは微妙に長さが異なっているのです。
だから襦袢の袖丈が長ければ
長着の袖の中で溜まってしまうし、
襦袢の袖丈が短ければ収まりはするものの、
中で袖が宙ぶらりんになります。
着物の袖は平面的なので、
襦袢の袖が短いからといって
中で勝手に動くことはきっとないけれど、
「十分な丈を買えなかったのかしら…」
何て思われてしまうかもしれません。

着物の袖があのような形を
しているのはきっと
反物から直線的に裁断して縫い合わせる
という仕組みからきているのでしょう。
洋服の袖が
ぴったり腕に沿っているのに比べると
着物の袖はぶらんぶらんします。
わきのした+αくらいまでは
身頃(胴体の部分)と
縫い合わせられていますが、
それより下の部分(袖下)は
縫い合わせられていません。
運動のための機能性を
確保するためでしょう。
ポケットにもなっていますね。

そして、その袖下の部分から
長襦袢が見えるわけです。
これは今でいうところの
「見せる下着」ですよね。

洋服でもYシャツは
昔は下着と考えられていて、
人前でジャケットを脱ぐなんて
考えられなかったと言われています。
でもジャケットの袖口から
指1本分はシャツを出すのが
オシャレとされていました。
それからフランス革命前の
豪華な衣装の時代には
ジャケットに縦の切り込みが入れられて、
そこから中のシャツを引っ張り出す、という
今となっては理解しがたい
見せる下着の形があったものです。

現代の見せる下着といえば
服の開口部を開けることによって
もしくはウエスト位置が下がったり
スカートやパンツの丈が短くなったりして
もう少し体の中心部を見せるもので
セクシャルな意味合いが
込められていたりしますね。

しかし着物の長襦袢の場合は
洋服のように着ているものに
何かを施すことなく
誰にでも
見せる下着が成立します。
構造上仕方なくそうなったのでしょうが、
そこから着物は
重ねて見せる(魅せる)ことが
おしゃれの手段になりました。

Yシャツ、Tシャツ、キャミソールと
洋服では下着がどんどん外着になりました。
和服でも浴衣が外着になりましたが、
長襦袢はいつまでも外着になることなく
奥ゆかしいけれどもしっかり見せるという
相反する魅力を
持ち続けてもらいたいと思います。