これでいいんだ

引き続き、今読んでいる
『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです
村上春樹インタビュー集1997-2011』より。

今日読んだところに
「今、世界の人が
どうしてこんなに苦しむかというと、
自己表現をしなくてはいけない
という強迫観念があるからですよ。」
という話が出てきてびっくりしました。

まず自己表現を「しなくてはいけない」。
自己表現ってしたいものだと
思っていたのですが、
それさえ社会とか
そういった大きなものから
強制されていたものだったのだろうか。

そして「自己表現なんて
簡単にできやしない」と。
自分は何者であるか、
その核のようなものが
あってほしいと思っていたけれど、
ないんだ…この話からすると。

確かに自分がこうありたい
と思っていたもののいくつかは
自分が幻想として抱いている
他人の物差しだったのかもしれない、
と思いました。
自力でお金を稼げるように
ならなければいけないとか
多くの人から信頼や共感を
得なければならないとか。

例えば自分が仕事で
提供しているサービスを
うまく利用してくれている
お客さまもいらっしゃいますが、
周りのみんなも受けているから、とか
信頼している人に強く勧められて、とか
もう興味が薄れてしまったけど
お金を払ってしまって
もったいないから、とかで
ご本人の意向とは反するのに
受けざるをえないことになっている
お客様もいらっしゃいます。
私としても、
一番ほしいと思ってもらうことを
強要してしまっている。
自分の思うようにならなくて
イライラする私が間違っていて、
仕方なく利用せざるをえない
お客さまに対して、
少しでも有効な形になるように変形して
提供する必要があったのですね。

結局、何を良しとするかは
自分で決めるしかなくて、
同じアドバイスをいただいても
その時の自分の心情によって
解釈はいくらでも変わる。
とにかくその時々で自分が
これでいいんだ
と思う方向に進めば良い、
と開き直ったのでありました。