『頼むから静かにしてくれ』

とは、レイモンド・カーヴァーの
著作の邦題です。
私はレイ・カーヴァーの作品に、
村上春樹氏の翻訳から入ったクチです。
レイ・カーヴァーの作品は、
タイトルも好きです。
『ささやかだけれど、
役に立つこと』とか
『僕が電話をかけている場所』とか
『犬の生活』とか。

今回の記事を書くにあたって
Wikipediaを調べてみたら、
レイ・カーヴァーは
ミニマリズムの作家、
と言われているんですね。
どうりで私も好きになるはずです。

と入口が長くなってしまったけれど、
今日はレイ・カーヴァーの
話ではないのです。

音楽を聴くのをやめてから、
そろそろ2ヶ月に
なろうとしています。
疲れた時、
自分を立て直すために
音楽を聴きたくなりますが、
一度聴いてしまうと
耳に残りそうなのでがまん。
最近はとにかく
静かにしたいのです。

しかし。
先日仕事の関係者が勤める
カフェに行きました。
そこにはレコードプレイヤーと
真空管のアンプと
大きなスピーカーがありました。
そしてマスターがリクエスト曲を
聞いてくださったのです。
「クラシックならなんでも
お応えできますよ」と。

私はショパンの
バラード第1番を
リクエストしました。
他のお客様がいらっしゃるのを
差し置いて
私のリクエスト曲がかかるというのは、
なんともこそばゆい気持ちです。
このカフェの雰囲気に
合わないのではないか
とも心配しました。
でも曲が盛り上がってくる
ところにさしかかると
そんな心配も吹き飛び、
うっとりしました。
ピアニストの名前は
忘れてしまったけれど、
一時期私がひっきりなしに聴いていた
ルービンシュタインのアレンジとは
また違った素敵さがありました。

私の持っている
ポータブルレコードプレーヤーは
オートリピートができないので
しょっちゅうひっくり返す余裕がなく、
普段はあまり聴いていません。
だからプレーヤもレコードもまとめて
手放してしまおうかと思っていました。
しかし、こういった素敵な
音楽を聴かされると
踏みとどまってしまいますね。
将来なりたい自分は
音楽を聴くのか聴かないのか、
わからないんですよねえ。